さあ聴こう!ラヴェル。
〜ラヴェルの主な名演盤


さらに具体的に,あるいは詳しく「この1曲のお薦め盤が知りたい」という方は,こちらまで・・・


舞台作品まず一枚

★★★★★
"Daphnis et Chloé :
Daphnis et Chloé / Une Barque sur l'océan / Alborada del Gracioso" (London: POCL-5110)

Charles Dutoit (conductor) Orchestre Symphonique de Montréal : Choeurs Symphonique de Montréal
NHK交響楽団に買われ,妙な音楽教養番組のホスト役から大河ドラマの指揮までサービスしちゃって,本業がすっかり疎かになってる今のデュトワには正直,ちょっと頂けな過ぎという気もしないではありませんが,1980年前半までのデュトワとモントリオール交響楽団は,いや〜,ほんとに凄かった。神掛かっていましたねえ。この『ダフニスとクロエ(全曲)』は,ラヴェルのバレエ音楽や歌劇では最も良く演奏される作品で録音も数多くあるのですが,このデュトワ盤はホント,他の盤とはまるで次元の違う出来でしたなあ。最近,N響でも良く見かけるデュトワ,「あの人何者だろ?」と思っていた貴方。かつてどんなに彼が凄いおっちゃんだったのか,ぜひこの盤でお確かめになってください。当時,栄耀栄華を誇ったデュトワとモントリオール響の,この一枚こそ畢生の最高傑作です。
管弦楽のまず一枚

★★★★☆
"Orchestral Music :
Boléro / Alborada del Gracioso / Rhapsodie Espagnole / La Valse / Pavane pour une Infante Défunte / Valses Noble et Sentimentales / Menuet Antique / Le Tombeau de Couperin / Ma Mère l'oye / Daphnis et Chloé Suite No.2" (Philips: 438 745-2)

Bernard Haitink (conductor) Royal Concertgebouw Orchestra
バーナード・ハイティンクは,あまり奇を衒うところのない,正統派の指揮者です。そのため,どうしても一聴地味で目立たないように聞こえてしまうのか,批評家の人気投票なんかでは随分損をしているなあ,と常々私は思ってしまいます。特にドビュッシーやラヴェルの録音は,版元のPHILIPSが激しく値引きを行なっているせいで(2枚組で3000円しない:笑),お安く見られてしまっているのではないかと不安になってしまいます。しかし,このハイティンク盤,内容を聴けば,到底お値引き申し上げるようなお安い代物ではありません。特筆すべきはコンセルトヘボウ管弦楽団の魅惑的な弦の響き。かつて,これほど静謐に,そして典雅に美しく奏でられた『亡き王女のパヴァーヌ』がありましたでしょうか?ラヴェルを聴くべく,まずお手軽に安く一枚買ってみたいという方。安くて名演揃いと言う事なしの本盤を,迷うことなくお求めなさい。
協奏曲のまず一枚

★★★★★
"Piano Concertos :
Piano Concerto / Piano Concerto for Left hand" (EMI: TOCE-3046)

Samson François (p) André Cluytens (conductor) Orchestre de la Société des Concerts du Conservatoire
ラヴェルは最晩年に,ピアノ協奏曲を矢継ぎ早に2つも作曲しました。これまた人気のある演目で,演奏もゴロゴロとありますが,嬉しいことにこちらも上述のデュトワ盤同様,簡単に選べる決定盤がありますよ。このEMI盤。天才フランソワの素晴らしい技巧,ジャズメンも真っ青のテンペラメンタルな感性の閃き,全てにおいて他のあらゆる盤を遥かに凌駕する,圧倒的名盤です。フランソワという人はジャズで言えばバド・パウエルみたいな人で,気が乗らないと聴くに堪えないヒドイ演奏を平気でするのですが,その代わり一旦エンジンが掛かったら凄いですよ。そんな彼の数ある演奏でも,これは頂点をなす名演でありましょう。クリュイタンス/パリ音楽院という最強のバックを得て,最絶頂期のフランソワ,アクセル全開。雲の上までイっちゃってます。
室内楽のまず一枚

★★★★☆
"Trio, Sonates et Tzigane :
Trio en la Mineur / Sonate pour Violon et Violoncelle / Sonate pour Violon et Piano / Berceuse sur le Nom de Gabriel Fauré / Tzigane" (Erato: WPCS-10090)
Jean-Jacques Kantrow (vln) Jacques Rouvier (p) Philippe Müller (vc)
1970年代に,当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったフランスの中堅ルヴィエ,カントロフ,ミュレールの三人が集まって録音されたラヴェルの室内楽作品集。彼らはこののちDENONからもラヴェルの三重奏曲を出しましたが,出来は大同小異。全てラヴェルな上に安く買えるこの盤にしておくに限ります。大戦に従軍し死ぬ覚悟だったラヴェルが,遺書のつもりで自分の持てる全てを注ぎ込んだ傑作「三重奏曲」を始め,ラヴェルの主要な室内楽作品を,名手の演奏で,それもたった1500円で聴けてしまう本盤は,真にもってアリガタ〜イ一枚と申せましょう。余談ながら,もっと安く室内楽を聴きたいという向きには,ナクソスから出たラヴェルとドビュッシーの三重奏曲集800円ナリもお薦め。ヨアヒム・トリオの演奏は確かにちょっとキコキコしてはいますけれど,通常盤と比しても見劣りしない高水準の内容です。
ピアノ曲まず一枚

★★★★☆
Maurice Ravel "Pavane pour une Infante Défunte / Valses / Prélude / Jeux d'eau / Menuet sur le nom de Haydn / Miroirs / A la Manière de... / Gaspard de la Nuit / Sonatine / Le Tombeau de Couperin / Menuet Antique" (EMI : 7243 5 75437 2 9)
Samson François (piano)
デフレ・スパイラルがこんなところにも・・というわけで買ったこの2枚組CD,今も昔も言わずと知れたラヴェル弾きCDの大横綱フランソワによるソロ選集です。ソロ作品集という名目だからか『マ・メール・ロワ』や『ピアノ協奏曲』は入っていませんし,のちに出てきた『グロテスクなセレナード』なんかも入っていませんが,前者にはもっと素晴らしい演奏がありますし,『クープランの墓』,『ガスパールの夜』,『ソナチヌ』という,フランソワのラヴェル中でも白眉の3作品が入っていれば,他のことはもう大した問題にはならないでしょう。小生は『鏡』と,残りの小品をこの際持っておきたくて買い直しましたが,これからラヴェルを聴こうかと言う方は,下手な新盤を一枚2500円で買わされるくらいなら迷うことなくこれをお求めください。このラヴェルの水準はお高くとまったどの新譜よりも上でしょう。この永遠の王道盤が,今や一枚500円ですよ,500円!ナクソス以下です。お弁当一個分です。全く凄い時代になったものですよねえ・・。

(2005. 2. 10. USW Standard Time)






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