ドビュッシー全作品リスト

L' Intégrale Catalogue d'Opus de Claude Debussy
ドビュッシー・ファンの方から専門に研究なさる方までお気軽にご利用ください。
鋭意追加中です。ご要望ご意見等々もお気軽にどうぞ。


作品は詳細不明。ご存じの方はぜひ情報をお寄せください!(Contributors list
※編曲作品は原則として,一方のみ掲載。構想段階のものはジャンル分けが困難です。ご了承の上ご覧下さい。
※誤り,もれがありましたらご教示ください。
※私いち個人の力で完成した情報ではありません。無断転載は私のみならずご協力者への冒涜でもありますので,硬くお断りします。


舞台作品 ・劇音楽「イムニス」 Hymnis (1882) <f-vo, choir, orch>...※テオドル・ドゥ・バンヴィル(Théodore de Banville: 台本)。マリー・ヴァニエに献呈。1984年に第一幕のみ出版。1,2(部分),7幕のみ現存か。ホロヴィッツの奥さんが譜面の一部を所蔵(11頁)。ソプラノとピアノ伴奏のための‘Il dort encore’がその後出版されたそうですが,これが1984年に出版された第一幕のものと同一かは未確認です(2005. 8. 11)。

・歌劇「フロリーズ」 Florise (1882) ...※テオドル・ドゥ・バンヴィル(台本)。構想のみ。

・サランボー Salammbô (1886)...※ギュスターヴ・フローベール(Gustave Flaubert: 台本)。構想のみ。

・お気に召すまま As you like it (1886)...※シェイクスピアをもとにモーリス・ヴォケール(Maurice Vaucaire)が台本執筆。構想のみ。

・アクセル Axël (1887-1889)...※ヴィリエール・ド・リール・アダン(Villiers de l'îles-Adam)台本。未出版(歌曲の項を参照)。
・旅支度 L'embarquement pour ailleurs (1891) ...※ガブリエル・ムレ(Gabriel Mourey)の冊子中で【ドビュッシーの「交響的註解」付】と予告されたが,構想のみ。

・マレーヌ姫 La princesse Maleine (1891)...※モリス・メーテルランク(Maurice Maeterlinck)台本。構想のみ。

・ロドリーグとシメーヌ Rodrigue et Chimène (1891-1892) <vo, orch> ...オペラ(3幕)未完。ギレン・ド・カストロとコルネイユの作品をもとにしたカチュール・マンデス(Catulle Mendès)作の歌劇のために。ガブリエル・.デュポンに献呈。リチャード・ランガム・スミス(Richard Langham Smith)の補筆とエディソン・デニソフ(Edison Denisov)の管弦楽配置によりオーケストレーションが施され,ケント・ナガノ指揮により1993年〜1994年に音源化された(CDあり)。
・サタンの婚礼 Les noces de Sathan (1892)...※秘教的断章。一幕。構想のみ。ジュール・ボワ(Jules Bois)台本。

・リア王 Le roi Lear (1897-1899) <3tp, 4hrn, timbal, tambour, 2hrp/2fl, 4hrn, hrp, timbal, 2vln, vla, vc, b>...未完。ロジェ=デュカスにより管弦楽配置(1926),ピアノ独奏版もロジェ=デュカス編曲?
  1) ファンファーレ fanfare : ré majeur
  2) リア王の眠り le sommeil de Lear : ré mineur


・ペレアスとメリザンド Pelléas et Mélisande (1893-1902) <tnr, btn, bass, sop, 3fl, 2ob, e-hrn, 2cl, 3bssn, 4hrn, 2tp, 3tb, tba, timbal, 2vla, vla, vc, b> ...歌劇(5幕12場)。いわゆる印象主義の手法で執筆された最初の歌劇。モリス・メーテルランク台本。ワグネリズムを克服。1900年に世を去った出版商ジョルジュ・アルトマンの追悼のために捧げられた(「ジョルジュ・アルトマンの思い出に捧ぐとともに,アンドレ・メサジェへの深い友情の証として」)メサージェにより初演。

・オルフェー Orphée : Amphion (1894)...※ポール・ヴァレリー(Paul Valéry)のバレエのために。構想のみ。1900年に実験的な歌劇『アンフィオン』へ改作。

・ラ・グランド・ブルテーシュ(大櫓) La grande bretéche (1895)...※詳細不明。バルザック(Honore de Balzac)に着想?構想のみ。

・ダフニスとクロエ Daphnis et Chloé (1895-1898) ...※ピエール・ルイス脚本。構想のみ。ロバート・オーリッジ(Robert Orledge)が監修した1986年の名鑑では【Khloé】となっているんだそうです。ルシュールの書簡集の表記を信頼します。1895年11月27日付け,ルイスからドビュッシーの書簡でこの辺のいきさつについて触れられているとの追加情報を頂きました(2003. 3. 2)。それによるとルイスは「きみは,12日間という期限で,三幕のバレエ,上演時間は30分,台本はぼく自身によるもの,題して「ダフニスとクロエ」(クロエのクは麗しいKで綴るんだよ),を作る勇気を持ち合わせているかい?」とドビュッシーに持ちかけ,クロエ役の演者に想定したクレオ・ド・メロドの綴りにまで強調体でKを使っているとか。この事からも,どうやらギリシャ語に堪能なルイスが,クロエの綴りはギリシャ語で「K」になることを知っており,もともとKにしていた,といういきさつのようです。

・シンデレラ Cendrelune : la reine des aulnes (1895-1898)...※叙情的寓話。脚本P.ルイス。2幕3場。構想のみ。ドビュッシーが煩く改訂を迫ったので,ルイスは嫌気が差しちゃったんだとか(笑)

・突然に Les uns et les autres (1896)...※1幕。ヴェルレーヌ詩。構想のみ。

・アフロディテ: 奴隷の身 Aphrodite : l'esclavage (1896-1897)...※ピエール・ルイス脚本。クリシスというガリラヤ人の遊女が主人公のバレエ。構想のみ。

・黄金の騎士 Le chevalier d'or (1897)...※フォラン夫人(Madame Forain)の無言劇のために(※おそらく台本そのものは旦那さんのジャン=ルイ・フォラン作。Orledgeによるとフォラン夫人だが,これは依頼者が彼女であるというのを謝って記したものと思われる)。構想のみ。
・千夜一夜物語 Les mille et une nuits de n'importe où et d'ailleurs (1897?)...※空想劇。14場。ルネ・ペテールと共作も構想のみ。

・聖女アントワーヌの誘惑 La tentation de Saint Antoine (1897)...※ギュスターヴ・フロベール台本。付帯音楽。ピエール・ルイスを通じて持ちかけられた模様だが,ドビュッシーは拒否。
・芸術家同盟 Les 'Frères en art' (1897-1898)...※ルネ・ペテールと台本を共作。3場の風刺喜劇。その後1897年からドビュッシー単独で再度着手され,1903年に完成。両方の版の断片が現存する。
・パジファエの娘 La fille de Pasiphaé (1898)...※ヴィクトル・ド・バルビアニ伯爵(Comte Victor de Balbiani)台本。付帯音楽。依頼されたが拒否。
・ロゼットのロマン Le roman de Rosette (1898?)...※ルネ・ペテール台本の喜劇。ドビュッシーが一部を助言している模様。おそらく未完,未発表。
・有益な冒険 L'utile aventure (1898?)...※ルネ・ペテールと共作の喜劇。ジムナス劇場のショタール(M.Chautard)のために構想か。おそらく未完,未発表。
・優しい時間 L'heube tendre (1899)...※ルネ・ペテールと共作した喜劇。未完,未発表か。
・エステルと狂人の屋敷 Esther et la maison de fous (1899?)...※「エステル」はペルシャ人がバビロンを征服したのち,捕虜となってペルシャの王アハシュエロスの妃となったエステルのこと(?)。記台本は未着手?詳細不詳。
・死の悲劇 La tragédie de la mort (1896-1899)...※ルネ・ペテール(René Peter)の一幕の台本のために。1899年4月完成。未出版。演奏はされた模様だが,オリジナルの体裁ではなかったと思われる。
・アンフィオン Amphion (1900)...※実験的歌劇。ポール・ヴァレリーにより構想。上記『オルフェー』を参照。

・ビリティスの歌 Chansons de Bilitis (1900-1901) <narr, 2fl, 2hrp, celesta>...ピエール・ルイス(Pierre Louÿs)の委託で,詩『パンフィリア』の朗読と黙劇のための付帯音楽として作曲。このうちチェレスタのパートはドビュッシーの即興演奏であったため譜面なし。1954年にP.ブレーズにより加筆されて再演。1971年にA.オレーによる編曲版が出版される。
 1) 田園の歌 chant pastoral
 2) 比べっこ les comparaisons
 3) おはなし les contes
 4) 歌 chanson
 5) 骨投げ遊び a partie d'osselets
 6) ビリティス Bilitis
 7) 無名の墓 le tombeau sans nom
 8) エジプトの女官 les courtisanes égyptiennes
 9) 水盤(手水鉢)の清水 l'eau pure du bassin
 10) クロタール(カスタネット)をもつ舞姫 la danseuse aux crotales
 11) ムナシディカの想い出 e souvenir de Mnasidica
 12) 朝の雨 la pluie du matin


・お気に召すまま Comme il vous plaira (1902-1917)...※3幕5場。シェイクスピアをもとにしたP.J.トゥーレ(Toulet)の脚本に着想し,1886年の版を再度構想したが,再び実現せず。

・鐘楼の悪魔 Le diable dans le beffroi (1903) <vo, orch>...2幕3場(1幕分のスケッチのみ)。E.ポーの奇想小説をもとに作曲者が台本を執筆(台本は完成したと思われる。1903年10月14日付けの出版契約書が現存)。他に1903年8月付けのヴァイオリン独奏の手稿(部分)があるようです。

・愛の巡礼者 Le pèlerin d'amour (1902-1903)...※ヴィクトル=エミール・ミシェレ(V-E. Michelet)の幻想詩のための付帯音楽。1902年12月から翌年1月に掛け,男声独唱,合唱(付け外し可),弦楽四重奏,コントラバス,フルート2本とハープの編成が構想されたが,翌年,上演予定だったオデオン劇場の支配人ポール・ジニスティ(Paul Ginisty)から無伴奏でとの要求を受けたことで破棄された。
・ジョイゼル Joyzelle (1903?)...※歌劇,5幕。メーテルランク台本。構想のみ。
・ドン・ファン Don Juan (1903)...※歌劇。バイロン(Byron),モリエル(Molière)原詩。アルベール・カレ(Albert Carré)により構想されたが,実現せず。

・ブリゼイス Briséis (1903)...※シャブリエの歌劇を補完したもの
・ディオニソス Dionysos (1904-1905)...※悲劇。3幕。ヨアヒム・ガスケ(Joachim Gasquet)台本。構想のみ。

・トリスタンの物語 Histoire de Tristan (1907-1910)...※叙情劇。G.ムレ台本。ベディエ(Joseph Bedier)が1900年に刊行した『トリスタンの物語』に着想。構想のみ。デュラン宛て書簡(1907年8月23日)中に,走り書きされたメロディの断片が遺っているそうです。

・シッダールダ Siddharta (1907-1910) ...※仏教劇。ヴィクトル・セガレン(Victor Segalen)台本。構想のみ。

・王オルフェ Orphée, roi (1907-1910) ...※叙情劇。セガレン台本。構想のみ。
・ボルドーのユオン Huon de Bordeaux (1909)...※歌劇,ガブリエル・ムレ台本。1909年3月29日付。ドビュッシーが企画を降りて実現せず。
・夢の商人 Le marchand de rêves (1909)...※歌劇,ガブリエル・ムレ台本。上記と同日。これもドビュッシーが没を出して実現せず。
・長靴を履いた猫 Le chat botté (1909)...※空想劇。以下同上。
・マスクとベルガマスク Masques et bergamasques (1909-1910)...※ディアギレフ・バレエ団のために。1910年5月には作者が「永久の冒険(L'éternelle Aventure)」,「仮面の愛(L'amour Masqué)」という標題も提案していた。構想のみ。ただし,ロバート・オーウェン・コレクションの中に,僅か一行だけのスケッチがあり,これが冒頭部分ではないかとの指摘もある(Orledge 1982)。
・オレステイア L'orestie (1909)...※1909年7月27日付。ルイ・ラロワがアイスキュロス(Aeschylus)の原詩をもとに台本を書く歌劇として構想されたが着手されず。
・ピグマリオン Pygmalion (1911)...※バレエ音楽。1幕。ジャン=フィリップ・ラモーの原曲をもとに,管弦楽配置をした曲を,芸術劇場での上演を念頭に構想した。構想のみ。
・聖セバスチャンの殉教 Le martyre de Saint Sébastien (1911) <sop, al, choir, 2piccolo, 2fl, 2ob, e-hrn, 3cl, b-cl, 3bssn, 6hrn, 2tp, timbal, 2hrp, 2vln, vla, vc, b>...G.ダヌンツィオ(Gabriele D'Annunzio)の聖史劇のために作曲。全曲版(オリジナル・スコア)と組曲版(交響的断章)があり,後者の管弦楽配置は作者監修のもとA.カプレが担当。
 1) ユリの園 la cour des lys
 2) 魔法の部屋 la chambre magique
 3) 異教神たちの宗教会議 le concile des faux dieux
 4) 傷つけられた月桂樹 le laurier blessé
 5) 天国 le paradis


・鋤をもつ貴婦人 La dame à la faulx (1911)...※1911年2月〜9月。悲劇,5幕10場。アントワーヌ・サン=ポル・ルー(Paul Roux)台本。ドビュッシーのほか,ラヴェルやデュカにも持ちかけられたようだが,いずれも構想のみ。ガブリエル・デュポンが一部着手した可能性があるものの,最終的には指揮者のジャック・ルーシェが,企画そのものを取り下げたため実現しなかった。
・遊戯 Jeux (1912) <orch>...ニジンスキーのバレエ団のために。J.デュラン夫人に献呈。ピアノ独奏版もあり。

・カンマ Khamma (1912) <orch>...軽劇風の作品を求める依頼主モード・アラン(Maud Allan : カナダ人舞踊家)の興行目的と相容れず,憤慨した作者が仕事を中断。制作に乗り気ではなかったが,生活のために受けた仕事であるとされている。C.ケックランにより管弦楽配置(1913)。ピアノ独奏版もあり。

・ペルシャのバレエ Ballet Persan (1912)...※ジャン=ポール・トゥレと共同で,ディアギレフ・バレエ団のために構想(『マスクとベルガマスク』の代案のひとつと思われる)。同年二月頃制作した模様だが,現存せず。
・クリメン・アモーリス(愛の罪) Crimen amoris (1912-1914)...※3幕の叙情的寓話。シャルル・モーリス(Charles Morice)台本。原詩はヴェルレーヌ。未完だが,『華やかな宴』に転用。1曲としては評価しないとの見解も多い(ルシュールの作品目録では非掲載)。

・おもちゃ箱 La boîte à joujoux (1913) {2p / orch}...子ども用のバレエ音楽として作曲。管弦楽配置はカプレによる。
 1) 前奏曲:おもちゃ箱の眠り prélude. le sommeil de la boîte
 2) おもちゃ箱 le magasin de jouets
 3) 戦場 le champ de bataille
 4) 売られる羊小屋 la bergerie à vendre
 5) 幸せになったあと après fortune faite
 6) エピローグ épilogue


・プシュケ Psyché (1913)...※劇的詩曲。ガブリエル・ムレ台本の付帯音楽。最終的にはパンの笛(シリンクス)となり,マルセル・モイーズの補筆により1927年にジョベール社から刊行された。
・インドのドラマ Drame Indien (1914?)...ダヌンツィオとともに構想。着手せず。
・タニア Tania (1914-1916)...1914年2月〜1916年3月。歌劇。プーシキンの『エフゲニー・オネーギン』をもとにロシアの作家が書いた台本に着想。脚本は書かれた模様だが,ドビュッシーが没にした。
・沈黙の館 Le palais du silence ou NO-JA-LI (1914)...ジョルジュ・ド・フュール(Georges de Feure)台本,1幕。スケッチのみ。

・アッシャー家の凋落 La chute de la maison Usher (1904-1918) {vo, orch}...エドガー・アラン・ポーの小説をもとに台本も作曲者。音楽は断片のみ。ブラン編の補完版あり(1976)。編曲版は現在,@エール大学の音楽学者が編曲した C. AbbateとR. Kyr 版と,Aブラン版(Juan Allende-Blin)であるが,Aのほうが評価は高く,1977年12月1日初演,2度のEMI録音(1984と1993年)もある。
・幻想劇 Drame fantastique (1917)...※ドビュッシー自身により構想されたが,現存せず。
合唱曲 ・カンタータ 「ダニエル」 Daniel (1881) <3vo, orch>...エミーユ・セシーユ(Émile Cécile)台本。G.マルケに献呈。近年,アメリカの音楽学者ジョン・クレヴェンジャー(John R.Clevenger)により編曲。

・カンタータ「エレーヌ」 Hélène(1881-1882) <sop, 4vo(choir), orch>...ルコント・ドゥ・リール(Leconte de lisle)『古代詩集』に着想。パリ市の作曲コンクール応募作(締切に間に合わず不受理)。

・そよ風への唱歌 Choeur des brises (1882) <vo, f-choir>...スケッチのみ。1952年に編集版が出版された(詳細不詳)。

・春の挨拶 Salut printemps (1882) <female-vo, choir, orch>...ローマ大賞応募作。コント・ドゥ・セーグル(Comte de Ségur)原詩。

・祈り Invocation (1883) <male-vo, choir, orch>...ローマ大賞応募作。アルフォンス・ドゥ・ラマルティン(Alphonse de Lamartine)原詩。

・剣闘士 Le gladiateur (1883) <3vo, orch>...ローマ大賞応募作。ローマ第2大賞獲得。エミーユ・モロー(Émile Moreau)詩。ジョン・クレヴェンジャーによる補訂版が1997年に完成し,3月12日カリフォルニアで初演。音楽学者シルヴィー・ボデット(Sylvie Beaudette)によるピアノ版(4手および2台ピアノ版)も作られている。

・エクローグ(相聞牧歌) Eglogue (1883) <sop, tnr, p>...ルコント・ドゥ・リール『古代詩集』より。近年,シルヴィ・ボデットにより管弦楽配置。

・スペインの歌 Chanson Espagñole (1883) <vo>...原稿紛失。原詩不明とされてきたが,近年に入り自筆譜が発見された。

・春 Le printemps (1884) <4vo, orch>...ジュール・バルビエ(Jules Barbier)台本。ローマ大賞選考試験のために。交響組曲『春』や『春の挨拶』とは異曲。

・カンタータ 「放蕩息子」 L'enfant prodigue (1884) <sop, tnr, 3fl, 2ob, e-hrn, 2cl, 2bssn, 4hrn, 2tp, 3tb, tba, timbal, perc, 2hrp, 2vln, vla, vc, b>...ローマ大賞受賞作。連弾版あり。エドゥアル・ギナン(Édouard Guinand)詩。1905年に作曲者により改訂,部分的に管弦楽の再配置が行われた。
 1) 前奏曲 prélude
 2) 来る年も来る年もむなしく l'année, en vain chasse l'année
 3) アザエルよ,なぜお前は私のもとを去ったのだ? Azael, pourquoi m'as-tu quitté?
 4) ああ,とめどない涙よ en bien! encore des pleurs
 5) 付曲 cortège
 6) 舞曲風のアリア air de danse
 7) 喜びのアリア les airs joyeux
 8) おお,決して色褪せることのない時よ o temps à jamais effacé
 9) 我は逃げ出す je m'enfuis
 10) その目は光に見開かれ rouvre les yeux à la lumière
 11) 放蕩息子の帰郷 mon fils est revenu
 12) 募る杞憂 plus de vains soucis
 13) 我が心は蘇り mon coeur renaît
 14) イスラエルの神 dieu d'Israël


・カンタータ 「森のディアーヌ」 Diane au bois (1884-86) <sop, tnr, p>...英雄劇,2幕。T.De.バンヴィル詩。第2,3,4幕の一部のみ執筆?近年,序曲「ディアーヌ」を含んだ全曲に相当する,テノールとソプラノ,ピアノ伴奏のための『エロスとディアーヌの二重唱』(Duet of Eros and Diane)が発見された。

・ズュレイマ Zuléima (1885-1886) <vo, choir, orch>...交響的讃歌。ジョルジュ・ボイエ(Georges Boyer)詩。原詩はアンリ・ハイネ(Henri Heine)。完成したのは一幕分のみ。ローマ留学中の課題作として作曲されたが,送付したパリ音楽院側から不受理となり返却された。その後紛失し,おそらくは破棄されたものと思われる。

・カンタータ 「選ばれた乙女」 La demoiselle élue(1887-1888) <sop, msp, fem-choir, 3fl, 2ob, e-hrn, 2cl, b-cl, 3bssn, 4hrn, 3tp, 3tb, 2hrp, 2vln, vla, vc, b>...D.G.ロセッティ(Dante-Gabriel Rossetti)原詩。仏語(サラザン訳『「現代イギリス詩集』による)の他に,ピアノ伴奏版でドイツ語,英語版あり。P.デュカに献呈。(「選ばれた」は「祝福され天に召された」の意味)

・シャルル・ドルレアンの3つの詩 Trois chansons de Charles d'Orléans (1898, 1908) <4vo>
 1) 憧れの人 dieu! qu'il la fait bon regarder!
 2) 祭り太鼓の響く朝 quand j'ai ouy le tambourin sonner
 3) 冬は嫌いだ yver, vous n'estes qu'un villain


・カンタータ 「フランスへの頌歌」 Ode à la France (1917) <vo, choir, orch>...未完。ルイ・ラロワ(Louis Laloy)詩。死後,マリー=フランソワ・ガイヤール(Marius-François Gaillard)によって完成。
管弦楽曲 ・管弦楽のための組曲 Suite pour Orchestre (1884) <orch> ...譜面紛失?ピアノ譜のみ断片現存。
 1) 祝祭 fête
 2) バレエ ballet
 3) 夢 rêve
 4) バッカナール bacchanale


・交響組曲「春」 Suite symphonique 'printemps' (1886-1887) <choir, p /2fl, ob, e-hrn, 2cl, 2bssn, 4hrn, 2tp, timbal, cymbal, hrp, 2p, 2vln, vla, vc, b>...合唱曲版の刊行(1904年)が先。H.ビュセールにより管弦楽配置。ジュール・バルビエ(Jules Barbier)詩。連弾版も存在する。

・黄昏の情景 Scènes au crépuscule (1892-1893)...アンリ・ド・レニエ(Henri de Régnier)の詩に着想。スケッチのみ。

牧神の午後への前奏曲 Prélude à l'aprés midi d'un faune (1892-1894) <3fl, 3ob, 2cl, 2bssn, 4hrn, 2hrp, ancient cymbal, 2vln, vla, vc, b>...S.マラルメ『牧神の午後』に着想。印象主義の手法を確立した最初の作品として大きな反響を呼ぶ。自編の連弾版(フロモン社:1895)や2台ピアノ版の他に,ラヴェルによるピアノ連弾版(フロモン社:1910),バレエ音楽版の『牧神の午後』(1912年)もあるほか,レオナルド・ボルヴィックによるピアノ独奏版(ジョベール社:1914)などがあるようです(他にフルートとピアノ,ヴァイオリンとピアノ,オルガン版もある(らしい))。

夜想曲 Nocturnes (1899) <3fl, 2ob, e-hrn, 2cl, 3bssn, 4hrn, 3tp, 3tb, tba, 2hrp, timbal, cymbal, tambour militaire, 2vln, vla, vc, b, choir> ...第3楽章に女声合唱が入る。G.アルトマンに献呈。ラヴェル編の二台ピアノ版もある。
 1) 雲 nuages
 2) 祝祭 fêtes
 3) シレーヌ sirènes


・ポーゾール王の冒険 Le voyage de Pausole (1901)...※P.ルイスに着想した交響曲。構想のみ。

・海 - 3つの交響的エスキス La Mer (1903-1905) <2fl, pic-fl, 2ob, e-hrn, 2cl, 3bssn, contre-bssn, 4hrn, 3tp, 2crnt, 3tb, tba, timbal, grosse caisse, cymbal, tam, glockenspiel, 2hrp, 2vla, vla, vc, b>...J.デュランに献呈。連弾版あり。
 1) 海上の夜明けから正午まで de l'aube à midi sur la mer
 2) 波の戯れ jeu de vagues
 3) 風と海の対話 dialogue du vent et de la mer


管弦楽のための映像 Images pour orchestre (1905-1909) ...3部からなる。「春のロンド」はカプレによる編曲で,エンマに献呈。
 1) ジーグ gigues
 2) イベリア Ibéria (par les rues et par les chemins : les parfums de la nuit : la matin d'un jour de fête)
 3) 春のロンド rondes de printemps
協奏曲
(管弦楽付帯の独奏)
・リストの様式による狂詩曲 rapsodie en forme de Liszt (1880以前...紛失。オーリッジ(Robert Orledge)の作品表にあるそうです。
・チェロと管弦楽の組曲 Suite pour violoncelle et orchestre (1880-1894) <vc, orch>...間奏曲(intermezzo)のみ。出版されたのはピアノ伴奏版で,管弦楽版は私蔵。

ピアノと管弦楽のための幻想曲 Fantaisie pour piano et orchestre (1889-1890) <p, orch>...R.シャンサレルに献呈。作者が出版を指し止めた為,彼の死後にようやく初演された。
 1) アンダンテ・マ・ノン・トロッポ andante ma non troppo
 2) レント・エ・モルト・エスプレッシーヴォ lento e molto espressivo
 3) アレグロ・モルト allegro molto


・神聖な舞曲と世俗的な舞曲 Danse sacrée et danse profane (1904) <hrp, strings>...ドビュッシー自身の編曲による二台ピアノ版あり。
・コンセール Concerts (1917) <p, small-orch>...※ピアノと小管弦楽のための連作として構想したが,着手せず。
室内楽/器楽曲 ・ピアノ三重奏曲 Trio pour violon, violoncelle et piano (1879) <p, vln, vc>
 1) アンダンティーノ・コン・モート: アレグロ andantino con moto - allegro
 2) スケルツォ: 間奏曲 scherzo - intermezzo
 3) アンダンテ・エスプレッシーヴォ andante espressivo
 4) フィナーレ: アパッショナート finale. appasionato


・スケルツォ Scherzo (1880) <vln, p> ...楽譜は紛失とされていたが,近年になり発見され出版された。

・夜想曲 Nocturne (1882) <vln, p>...楽譜は紛失。

・弦楽四重奏曲 Quatuor à cordes (1893) <2vln, vla, vc>...イザイ四重奏団に献呈。「弦楽四重奏曲第2番」を載せた作品表もあるらしいです。
 1) 活気を持って,極めて決然と animé et très décidé
 2) 充分生き生きと,リズミカルに assez vif et bien rythmé
 3) 穏やかに,そして表情豊かに andantino, doucement expressif
 4) 非常に躍動的に,情熱を持って très mouvementé et avec passion

・ヴァイオリン・ソナタ Sonate pour violon et piano (1894) ...※デュラン宛て書簡(1894年6月)で存在が示されているが未発見。

・サクソフォンのための狂詩曲 Rhapsodie pour saxophone et piano (1903-1905) <sax, p>...ロジェ=デュカスによる管弦楽配置版(1919年)あり。

・クラリネットのための第一狂詩曲 Première rhapsodie pour clarinette et piano (1909-1910) <cl, p>...クラリネット奏者P.ミマールに献呈。1910年の管弦楽配置版(自筆)が有名。パリ音楽院の演奏会用に執筆。

・クラリネットとピアノのための小品 Petite pièce pour clarinette et piano (1910) <cl, p>

・シリンクス(パンの笛) Syrynx (1912) <fl> ...G.ムレの戯曲『プシュケ』の付帯音楽として作曲。L.フリュリーに献呈。

フルート,ヴィオラとハープのソナタ Sonate pour flûte, alto et harpe (1915) <fl, vla, vc>
 1) パストラール pastorale
 2) 間奏曲 interlude
 3) フィナーレ finale


・チェロ・ソナタ Sonate pour violoncelle et piano (1915) <vc, p>...当初はヴァイオリン・ソナタの3曲と合わせ6曲として構想された。妻エンマに献呈。
 1) プロローグ prologue
 2) セレナード sérénade
 3) フィナーレ finale


・ヴァイオリン・ソナタ Sonate pour violon et piano (1916-1917) <vln, p>
 1) アレグロ・ヴィーヴォ allegro vivo
 2) 間奏曲 intermède
 3) フィナーレ finale


・オーボエ,ホルンとチェンバロのソナタ (Quatrième) Sonate pour hautbois, cor et clavecin (1915- ) <ob, hrn, hpcd> ...※以下3作品は当初,前述の3つのソナタと併せて,6つの異なる楽器のためのソナタとして構想されたが,作者の死によって後ろの3つのソナタが未完に終わった。

・トランペット,クラリネット,バスーンとピアノのソナタ (Cinquième) Sonate pour trompette, clarinette, basson et piano (1915- ) <tp, cl, bssn, p>

・コントラバスと各種楽器のためのコンセール形式のソナタ第6番 (sixième) Sonate, en forme de concert, pour divers instruments : dont une contrebasse (1915- ) <b, et al.>
ピアノ連弾曲 ・交響曲ロ短調 Symphonie (1880)...第一楽章の連弾譜のみ現存。管弦楽配置を計画?

・序曲「ディアーヌ」 Diane, ouverture (1881)...ローマにて休暇中(12月27日)に作曲。師エルネスト・ギローに献呈。

・アンダンテ・カンタービレ Andante (1881)...作曲年不明も,譜面の紙質などから「交響曲」と同時期の作と臆断される。正式名称は「アンダンテ・カンタービレ」。

・間奏曲 Intermezzo (1882) ...H.ハイネの詩Lyrisches IntermezzoのCanto XXXVIIIをフランスの作家ネルヴァルが翻訳したものによる。

・バッカスの勝利 Divertissement 'le triomphe de Bacchus' (1882)...T.ド・バンヴィルの詩より作曲。当初は「喜遊曲」に続き,「アンダンテ」,「マーチ」,「バッカナール」の四楽章からなる交響組曲を意図していたものの未完。「喜遊曲」の管弦楽配置版があり,完成版はガイヤール編。

・ディヴェルティスマン(喜遊曲) Divertissement (1884)...譜面は国立パリ資料館蔵。1989年まで非公開,未出版。(「バッカスの勝利」とは異曲)

・小組曲 Petit suite (1888−1889)...4曲。初めて出版を許可された連弾曲。H.ビュセールによる管弦楽配置版もあり。
 1) 小舟にて en bateau
 2) 付曲 cortège
 3) メヌエット menuet
 4) バレエ ballet


・昔のロス伯爵家の人々の行進曲 Marche des anciens comtes de Ross (1891)...管弦楽版に編曲された「民謡の主題によるスコットランド風行進曲」(marche écossaise, sur un thème populaire)も同じ作品。

・リンダラハ Lindaraja (1901)...初めから連弾を意図して作曲された最初の作品。

ワルツ Valse (1905?)...紛失。詳細が分かりませんでしたが,小林さんより,ディエッチー『ドビュッシーの情熱』(Marcel Dietschy 1962, La Passion de Claude Debussy)に,『レントより遅く』へ転用された可能性のあるワルツ曲として掲載されているとの情報をいただきました(追加情報:L.Hernandez氏より,もとは『管弦楽のための映像』の第三楽章として書かれ,「春のロンド」へ改題された「ワルツ」ではないかとの説を頂戴しました: 2005. 8. 11)。ところが英訳版(新訂, 1990)ではこのワルツは独奏用となっており,連弾用のワルツは1905年の作に変わっている模様。また,仏語版にある【レントより遅く】への転用に関する記述もなくなっています。
・白と黒で En blanc et noir (1915)...3曲。当初,狂想曲(カプリース)として構想される。1楽章は S.クーセヴィツキ−,2楽章は J.シャルロ,3楽章はストラヴィンスキーに献呈。
 1) 激情的に avec emportement
 2) レント lent. sombre
 3) スケルツァンド scherzando
ピアノ独奏曲 ・ボヘミア舞曲 Danse Bohémienne (1880)...死後に発見。
・間奏曲 Intermède (1880)...2001年に発見。前年に書かれたピアノ三重奏曲中の「間奏曲」がベースになっている(純然たるオリジナル作品と呼べるかは疑問)。手稿を保存していたモリス・デュメニル(Maurice Dumesnil)の手が加わっている可能性も否定できない。ドビュッシー研究家Roy Howat氏が世界初録音した。

・2つのアラベスク Deux arabesques (1888)
 1) アンダンティーノ・コン・モート andantino con moto: mi majeur
 2) アレグレット・スケルツァンド allegretto scherzando: sol majeur


・夢 Rêverie (1890)...作者はこの曲が気に入らなかったらしく,出版の指し止めを求めている。

・夜想曲 Nocturne (1890)

・スラヴ風のバラード Ballade Slave (1890)...「バラード」に改題され再版(1903)。

・スティリー風タランテラ(舞曲) Tarantelle styrienne / danse (1890)...単に「舞曲」とも表される。ラヴェルによる管弦楽配置版あり(1923)。

・ロマンティックなワルツ Valse romantique (1890)...R.ドゥベッカーに献呈。

ベルガマスク組曲 Suite Bergamasque (1890)...印象主義の語法が本格的に採り入れられた最初の作品。4曲からなる。第3曲の「月の光」は有名。もとは「喜びの島」を第4曲に予定していた。カプレが「月の光」を管弦楽配置しているほか,近年ギュスターヴ・クロエ(Gustave Cloez:指揮者)によって,残りの三曲の管弦楽配置もなされている。
 1) 前奏曲 prélude
 2) メヌエット menuet
 3) 月の光 clair de lune
 4) パスピエ passpied


・マズルカ Mazurka (1891)...Y.ルロールに献呈。

・忘れられた映像 Images oubliées (1894)...3曲,未出版。第2曲が「ピアノのために」,第3曲が「版画」に修正・転用。Y.ルロールに献呈。近年ゾルタン・コチシュにより,第一,二楽章が管弦楽配置され,録音もある(Arabesque Records)。
 1) レント lent, doux et mélancolique
 2) ルーヴルの想い出 souvenir du louvre
 3) 「もう森へは行かない」の様相 quelques aspects de 'nous n'irons plus au bois'


ピアノのために Pour le piano (1894-1901)...3曲。@はM.ドゥ・ロミリー,Aはラヴェルにより管弦楽配置(1903),BはN.コロニオに献呈。
 1) 前奏曲 prélude
 2) サラバンド sarabande
 3) トッカータ toccata


版画 Estampes (1894-1903)...3曲。印象主義の語法を確立。J-E.ブランシュに献呈。「版画」はカプレ,「グラナダの夕暮れ」はストコフスキーにより管弦楽配置。
 1) 塔 pagodes
 2) グラナダの夕暮れ la soirée dans Grenade
 3) 雨の庭 jardins sous la pluie


ワルツ Valse (1894?)...紛失。ディエッチー『ドビュッシーの情熱』(Marcel Dietschy 1962, La Passion de Claude Debussy)の英語版(1990年)に突如出現した謎のワルツです。仏語版では連弾曲で1894年の作で『レントより遅く』へ転用された可能性のあるワルツ曲として掲載されていたものですが,なぜか英訳版では独奏用となっており,連弾用のワルツは1905年の作に変わっている模様。また,仏語版にある【レントより遅く】への転用に関する記述もなくなっています。連弾の項も併せて参照してください
・スケッチ帖から D'un cahier d'esquises (1895-1903)

・演奏会用小品 Morceau de concours (1904)...音楽誌の企画に応募して作曲。

・マスク Masques (1904)

・喜びの島 L'îsle joyeuse (1904)...ルーブル美術館蔵の絵画『シテール島への船出(ワトー作)』にイメージを得て作曲か。作曲者監修のもと,ベルナルディーノ・モリナーリ(Bernardino Molinari)により管弦楽配置。

映像第一集 Images première série (1904-1905)...3曲。
 1) 水の反映 reflets dans l'eau
 2) ラモーを讃えて hommage à Rameau
 3) 動き mouvement


映像第二集 Images deuxième serie (1907)...3曲。Bはしばしば「金魚」とも訳されるが,鯉を描いた立体彫の蒔絵に着想したとの逸話があり,「金色の魚」との訳出が定訳。
 1) 葉末を渡る鐘の音 cloches à travers les feuilles
 2) そして月は廃寺に落つ et la lune descend sur le temple qui fût
 3) 金色の魚 poissons d'or


子供の領分 Children's corner (1906-1908)...6曲。のちに若くして世を去る愛娘シュウシュウに捧げた。英題。「ゴリヴォーグのケークウォーク」は,ジャズのリズムを初めて採り入れたクラシック作品。カプレにより管弦楽配置(1910)。
 1) グラドゥス・アド・パルナッスム博士 doctor Gradus ad Parnassum
 2) 象の子守歌 jimbo's lullaby
 3) お人形のセレナーデ serenade for the doll
 4) 雪は踊る the snow is dancing
 5) 小さな羊飼い the little shepherd
 6) ゴリウォーグのケークウォーク the Golliwogg's cake-walk


・ハイドンを讃えて Hommage à Joseph Haydn (1909)

・小さな黒ん坊 Le petit nègre (1909)...死後に発見。のちに「おもちゃ箱」中の舞曲に転用された。

・レントより遅く La plus que lente (1910)...作者により管弦楽配置(1910)。

前奏曲集第一巻 Préludes première livre (1909-1910)...12曲。2005年にベルギーの作曲家リュック・ブレワイス(Luc Brewaeys)が全曲を管弦楽配置。王立フランドル管による録音あり。このほかオランダの編曲家ハンス・ヘンケマンス(Hans Henkemans)による全曲配置(Donemus Music Publishing)と,コリン・マシューズがハレ管の委嘱で行った全曲の管弦楽配置版(Fazer Music Publishing)がある(情報提供者:D. Wilson Ochoa氏)。
  1) デルフィの舞妓たち danseuses de Delphes
  2) 帆(ヴェール) Voiles
  3) 野を渡る風 le vent dans la plaine
  4) 音と香りは夕暮れの大気に漂う les sons et les parfums tournent dans l'air du soir
  5) アナカプリの丘 les collines d'Anacapri
  6) 雪の上の歩み des pas sur la neige
  7) 西風が見たもの ce qu'a vu le vent d'ouest
  8) 亜麻色の髪の乙女 la fille aux cheveux de lin
  9) 遮られたセレナード la sérénade interrompue
 10) 沈める伽藍 la cathédrale engloutie ...ストコフスキーにより管弦楽配置。
 11) パックの踊り la danse de puck
 12) ミンストレルズ minstrels


前奏曲集第二巻 Préludes deuxième livre (1910-1912)...12曲。2005年にベルギーの作曲家リュック・ブレワイス(Luc Brewaeys)が全曲を管弦楽配置。王立フランドル管による録音が出た。このほかオランダの編曲家ハンス・ヘンケマンス(Hans Henkemans)による全曲配置(Donemus Music Publishing)と,コリン・マシューズがハレ管の委嘱で行った全曲の管弦楽配置版(Fazer Music Publishing)がある(情報提供者:D. Wilson Ochoa氏)。
  1) 霧 brouillards
  2) 枯葉 feuilles mortes
  3) 酒の門 la puerta del vino ...ビュセールにより管弦楽配置。
  4) 妖精たちは妙なる踊り手です les fées sont d'exquises danseuses
  5) ヒース(の茂る荒野) bruyères
  6) 奇人ラヴィーヌ将軍 général Lavine - eccentric
  7) 月夜に会議をひらく露台 la terrasse des audiences du clair de lune ...ビュセールにより管弦楽配置。
  8) 水の精 ondine
  9) S. ピクウィック頌礼讃 hommage à S. Pickwick Esq. P.P.M.P.C.
 10) カノプス壺 canope
 11) 交叉する三度 les tierces alternées
 12) 花火 feux d'artifice


・英雄的な子守歌 Berceuse héroïque pour rendre hommage à S.M.le roi Albert 1'er des Belgique et à ses soldats (1914)...第一次大戦中ベルギーに侵攻したドイツ軍と戦ったベルギーをたたえ,国王アルベール1世に献呈。作者により1914年に管弦楽配置。

・6つの古代の墓碑銘 Six épigraphes antiques (1914) ...「ビリティスの歌」より6曲を抜粋改作。連弾版もあり。1932年にエルネスト・アンセルメにより管弦楽配置。
 1) 夏の風の神パンのご加護を祈るための pour invoquer pan
 2) 無名の墓のための pour un tombeau sans nom
 3) 夜に幸あらんための pour que la nuit soit propice
 4) クロタール(カスタネット)をもつ舞姫のための pour la danseuse aux crotales
 5) エジプトの女のための pour l'égyptienne
 6) 朝の雨に感謝するための pour remercier la pluie au matin


12の練習曲 Douze études (1915)...ショパンに捧げられた。近年,没原稿「見出された練習曲」も発見(下記参照)。
  1) 5指のための“チェルニー氏に倣って” pour les cinq doigts d'après monsieur Czerny
  2) 3度のための pour les tierces
  3) 4度のための pour les quartes
  4) 6度のための pour les sixtes
  5) 8度のための pour les octaves
  6) 8指のための pour les huit doigts
  7) 半音階の音程のための pour les degrés chromatiques
  8) 装飾音のための pour les agnéments
  9) 反復音のための pour les notes répétées
 10) 対比される響きのための pour sonorités opposées
 11) 組み合わせられたアルペジオのための pour les arpèges composés
 12) 和音のための pour les accords


・見出された練習曲 étude retrouvée (1915)...第11曲「組み合わせられたアルペジオ」は2つの版が作られ,これは没原稿となった(全くの異曲です)。発見者のドビュッシー研究家,Roy Howat氏により世界初演。録音もあり。
・アルバムのページ Page d'album (1915)...pièces, pour le vêtement du blesséと同一の作品。1933年に出版された際にこの題となった。

・エレジー Élégie (1915?)...1915年12月の作曲。1997年にヘンレ社より出版。
・燃える炭火に照らされた夕べ Les soirs illuminés par l'ardeur du charbon (1917) ...ドビュッシー最後の作品(Op.150)。31小節,3頁からなる。1917年の2月から3月にかけて書かれた。ルシュールの目録ナンバーによると遺作。第一次大戦中で,大変物資が不足していた当時,暖を取るために必要な石炭は貴重品だった。この貴重な物資をドビュッシー家に手配してくれた石炭商のM. Tronquin(トロンカン)に感謝の意を表明するために書かれたのが経緯。ドビュッシーは進んで書いたわけではなく,この石炭商人が自筆譜面を欲しがったために書いた模様。標題のCharbon(石炭)はこの経緯に由来すると思われる。表題は,「ボードレールの5つの歌」の第1曲「露台(バルコン)」の中の一節。楽譜の原本の現在の所有者は,パリ在住のE. van Lauwe氏。彼は2001年秋にアメリカで発見された原譜を,11月30日にオテル・ドロウォにおいて行われたオークションで落札した。譜面は,2003年,デュラン社から発売された(か出る予定)。前奏曲集第1巻の第4曲「音と香りは夕暮れの大気に漂う」(これもボードレールの詩句)に似た曲だそうです。録音も入手可能。ドビュッシー研究家でもあるRoy Howat氏がTall Poppiesから発表した全集(全4集)の第3集に収められている(最近,海外から盛んに問い合わせを受けるので詳細情報を追加しました。多分,日本で一番早く,また詳しい情報だと思います。小林さんご協力有り難うございました。:2003. 9. 12 補追)
歌曲 ・美しき夕暮れ Beau soir (1878-1879)...ポール・ブールジェ(Paul Bourget)詩。

・麦の花 Fleur des blés (1878-1879)...アンドレ・ジロー(André Girod)詩。

・マドリッド Madrid (1879)...紛失。アルフレド・ドゥ・ミュッセ詩。ドビュッシーが16才の折りに書いた初めての完全な作品。

・夢 Rêverie (1880)...T.ドゥ・バンヴィル詩。

・月に寄せるバラード Ballades à la lune (1879)...A.ミュッセ詩。作品番号1だが,ルシュールの目録新版には記載なし。

・星の輝く夜 Nuits d'étoiles (1880)...テオドル・ドゥ・バンヴィル詩。初の出版作品。1876年,1878年作曲の説もある。

・カプリース Caprice (1880)...T.ドゥ・バンヴィル詩

・中国のロンデル Rondel Chinois (1880)...作者不詳。

・彼はまた眠る Il dort encore (1881)...T. de バンヴィル詩。『イムニス』より。
・蝶々 Les Papillons (1881) ...テオフィル・ゴーチェ(Théophile Gautier)詩。
・薔薇 Les roses (1881)...T.ドゥ・バンヴィル詩。

・セギディーリャ Séguidille (1881)...T.ゴーティエ詩。

・悲劇 Tragédie (1881) <vo, p>...ハインリヒ・ハイネの作品に基づきレオン・ヴァラードが作詞。

・道化師 Pierrot (1881)...T.ドゥ・バンヴィル詩。

・願い Souhait (1881)...T.ドゥ・バンヴィル詩。

・そよ風 Zéphyr (1881)...T.ドゥ・バンヴィル詩。

・愛し合って眠ろう Aimos-nous et dormons (1881)...T.ドゥ・バンヴィル詩。

・ジェーン Jane (1881)...C.ルコント・ドゥ・リール詩。

・操り人形 Fantoches: scaramouche et pulcinella (1881)...ポール・ヴェルレーヌ詩。

・セレナード Sérénade (1882)...P.ヴェルレーヌ詩。

・無言劇 Pantomime (1882)...P.ヴェルレーヌ詩。

・亜麻色の髪の乙女 La fille aux cheveux de lin (1882)...C.ルコント・ドゥ・リール詩。

・波,棕櫚,砂 Flots, palmes, sables (1882)...アルマン・ルノー(Armand Renaud)詩。詩集『ペルシアの夜』より。

・リラ Les lilas (1882)...T.ドゥ・バンヴィル詩。

・ロンドー Rondeau (1882) ...A.ミュッセ詩。A.フォン・メックに献呈。

・マンドリン Mandoline (1882/1883)...P.ヴェルレーヌ詩。

・死後のなまめかしさ Coquetterie posthume (1883)...テオフィユ・ゴーチェ(Théophile Gautier)の詩集『Émaux et camées』より。

・音楽 Musique (1883)...P.ブールジェ詩。

・センチメンタルな情景(得も言われぬ静けさ) Paysage sentimental - silence ineffable (1883)...P.ブールジェ詩。

・弓 L'archet (1883) ...シャルル・クロ(Charles Cros)詩。未完。

・悲しき歌 Chansns triste (1883)...モーリス・ブショール(Maurice Buchor)『愛と海の詩』より。

・水の花 Fleur des eaux (1883)...M.ブショール『愛と海の詩』より。

・春が来た Voici que le printemps (1883)...P.ブールジェ詩。

・後悔 Regret (1884)...P.ブールジェ詩。

・アリエルのロマンス La romance d'Ariel (1884)...P.ブールジェ詩。

・まぼろし Apparition (1884)...S.マラルメ詩。

・舟歌 Barcarolle (1885)...E.ギナン『Au courant de la vie』詩。

・忘れられた小歌 Ariettes oubliées (1886-1888)...6曲。「小歌,ベルギーの風景および水彩画,6つの風景(ariettes, paysages Belges et aquarelles)」と題して出版されたが,1903年に改題。ヴェルレーヌ詩。近年ゾルタン・コチシュにより管弦楽配置。
 1) それは物憂い陶酔 c'est l'extase
 2) 我が心に涙降る il pleure dans mon coeur
 3) 木々の影 l'ombre des arbres
 4) 木馬 chevaux de bois
 5) グリーン green
 6) 溜息 spleen


・アクセル Axël (1888)...ヴィリエ・ドゥ・リラダン(Villiers de L'isle-Adam)が「若きフランス」へ発表した4部の物語に着想。断片のみ。

・シャルル・ボードレールの5つの詩 Cinq poèmes de Charles Baudelaire (1887-1889)...ボードレールの詩集『悪の華』より。エチャンヌ・デュパン(Etienne Dupin)に献呈。Bは管弦楽配置版あり。ジョン・アダムス(1993)により,最初の四曲が『ボードレールの本(Le livre de Baudelaire)』として管弦楽配置され,2005年にワーナー・ジャパンからCD化。
 1) 露台 le balcon
 2) 夕べの諧調 harmonie du soir
 3) 噴水 le jet d'eau
 4) 内省 recueillement
 5) 愛し合う2人の死 la mort des amants


・夕べの瞳 Les angélus (1890)...グレゴワール・ル・ロワ(Grégoire Le Roy)詩。

・眠れる森の美女 La belle au bois dormant (1890)...ヴァンサン・イスパ(Vincent Hyspa)詩。

・2つのロマンス Deux romances (1891)...P.ブールジェ詩。
 1) ロマンス romance: l'âme évaporée est souffrante...
 2) 鐘 les cloches


・庭で Dans le jardin (1891)...ポール・グラウレ(Paul Gravollet)詩。

・3つの歌曲 Trois mélodies (1891)...L.フォンテーヌ夫人に献呈。このうち第1曲を別にE.ショーソン,残りをR.ゴデに献呈。
 1) 海は大伽藍よりも美しい la mer est plus belle que les cathédrales
 2) 森へ向かって角笛の音色は悲しく le son du cor s'afflige vers les bois
 3) 波頭の列 l'echelonnement des haies moutonne à l'infini


・華やかな饗宴 第1集 Fêtes galantes première livre (1891)...P.ヴェルレーヌの同名の詩集より。
 1) ひそやかに en sourdine
 2) 操り人形 fantoches
 3) 月の光 clair de lune


・抒情的散文 Proses lyriques (1892-1893)...4曲。詩はドビュッシー。作曲者により部分的に管弦楽配置され,ロジェ=デュカスにより作曲者の死後,管弦楽配置。
 1) 夢 de rêve
 2) 砂浜 de grève
 3) 花 des fleurs
 4) 夕暮れ de soir


・柳の木立 La saulaie (1896-1900) <btn, orch>...D.G.ロセッティ(英人)の原詩(「生命の家」所収か)を,ピエール・ルイスが仏訳したものに作曲。フロモン社のカタログに載った?ものの未刊行。自筆譜をスタンフォード大学のMemorial Library of Musicが所蔵している模様。しかし,ドビュッシー生家にも自筆譜があるようです。

・3つのビリティスの歌 Trois chansons de Bilitis (1897-1898)...P.ルイス『ビリティスの歌』の第1章「パンフィリアの歌」より。
 1) パンの笛 la flûte de pan
 2) 髪 la chevelure
 3) ナイアードの墓 le tombeau de Naïades


・子守歌(「死の悲劇」のための) Berceuse pour 'la tragèdie de la mort' (1899)...ルネ・ペテールがピエール・ルイスの序言をつけてメルキュール・ド・フランスに発表した台本(1898年)が元。「死の悲劇」に使用する予定だった曲。

・歌曲集「眠れぬ夜」 Nuits blanches (1899-1902) ...未完(近年フランソワ・ルルーないしヴェロニク・ディエッチーによる世界初録音が出ました)。ドビュッシー詩。作曲者は当初,五曲からなる歌曲集を構想していたが,2曲のみに終わった。
 第一曲:終わりなき夜 nuit sans fin
 第二曲:彼女がいるときに Lorsqu'elle est entrée


・華やかな饗宴 第2集 Fêtes galantes deuxième livre (1904)...P.ヴェルレーヌ詩。3曲。S.バルダック夫人に献呈。
 1) うぶな人たち les ingénus
 2) 牧神 la faune
 3) 感傷的な対話 colloque sentimental


・フランスの3つの歌 Trois chansons de France (1904)...第1,3曲はC.ドルレアン,2曲はトリスタン・レルミト(Tristan Lhermite)詩。S.バルダック夫人に献呈。
 1) 冬はそこにマントを残して rondel I : le temps laissié son manteau...
 2) 洞窟 la grotte
 3) ロンデル2.悦びの君はみまかり rondel II : pour ce que plaisance est morte...


・愛し合う二人の散歩道 Le promenoir des deux amants (1904/1910)...T.レルミト詩。3曲。エンマに献呈。
 1) この暗き洞窟のほとりに auprès de cette grotte sombre
 2) 我が誘いを信じて crois mon conseil, chère clomène
 3) 我はおののく je tremble en voyant ton visage


・フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード Trois ballades François Villon (1910)...ドビュッシーにより管弦楽配置。
 1) 恋人たちのバラード ballade de Villon à s'amye
 2) 母の求めにより聖母に捧げて歌ったバラード ballade de Villon feit à la requeste de sa mère pour prier Nostre Dame
 3) パリの娘たちのバラード ballade des femmes de Paris


・ステファン・マラルメの3つの詩 Trois poèmes Stèphane Mallarmé (1913)
 1) 嘆き soupir
 2) 叶わぬ望み placet futile
 3) 扇 eventail


・家のない子たちのクリスマス Noël des enfants qui n'ont plus de maison (1915)...詩は作曲者。
私家作品ほか ・和声法科のコンクール課題曲 Chant et basse réalisés pour le concours d'harmonie (1878)

・和声法科のコンクール提出曲 Chant et basse donnés pour le concours d'harmonie (1879)

・和声法科(エミーユ・デュラン)のコンクール提出用の歌 Chant donné pour la classe d'harmonie d'Émile Durand (1879)

・和声法科のコンクール提出曲 Chant et basse donnes pour le concours d'harmonie (1880)

・和声法科(デュラン)の課題に作曲した曲 Leçon pour la classe d'harmonie d'Emile Durand (1880)

・対位法科のローマ大賞応募資格試験(シャルル・グノー)のための4声フーガ Fugue à 4 voix, sur un sujet de Gounod, pour l'examen d'essai du Prix de Rome (1882)

・対位法科のローマ大賞資格試験決勝のための4声フーガ Fugue à 4 voix, pour le concours final du Prix de Rome (1882)...グノーの主題による。ローマ大賞予備選考のために。

・「あなたのご健康とご多幸を願って」 Je vous la souhaite bonne et heureuse (1882) <vo, p>...マリー=ブランシュ・ヴァニエ夫人への年賀状に添えられた。

・ローマ大賞模擬試験のためのフーガ Fugue, pour le concours d'essai du Prix de Rome (1883)...声部,主題の作曲者ともに不詳。ローマ大賞予備選考のために作曲。この年のものは現存し,パリ国立図書館で見ることができる(朝倉さんによると現物は国立公文書館蔵で,国立図書館のものは写真複写だそうです。書架番号Ms8648)。

・対位法科のコンクール提出用フーガ Fugue, pour le concours de fugue (1883)

・ローマ大賞登録試験(マスネー)用フーガ Fugue à 4 voix, sur un sujet de Massenet, pour l'examen d'admisison pour le Prix de Rome (1884)
・2つの小品 [two pieces for piano] ...正式な題ではない。モスクワ在留中に書かれたもの。Lockspeiser (1972)に登場する謎ピアノ曲です。その後の資料には出てきませんので,構想のみだったかも知れません。

・結婚行進曲 Marche nuptiale (1899)...友人ピエール・ルイスの結婚式(6月24日)のために。

・オルガンと独唱のための小品 Pièce pour une voix et orgue (1899) <vo, org>...現存せず。

・クリスマスの日,ピエール・ルイスを祝うために Noël pour célébrer Pierre Louÿs pour toutes les voix, y compris celle du peuple (1903)...12月25日の日付あり。

・7つめの悔恨の覚え書き Les accords de septième regrettent! : neuf mesures pour piano (1905) <choir?>...愛娘に捧げた?僅か9小節の小品。6月4日の日付あり。

・エマの記念日を祝って記す小カンタータ Petite cantate sur grand papier pour le jour de sa fête Emma (1907) <3vo, bells, p>...6月4日付。
・宇宙誕生のドラマ Drame cosmogonique (1908?)...※ジャック=エミール・ブランシュと共同制作で構想されたものの,現存せず。

・船乗りたちの歌 Chant des matelots du vaisseau qui ne veut rien savoir (1911)...英語のクリスマス・カードに添えられた3小節の作品。12月25日付。

・1914年のクリスマス Noël pour 1914 (1914) <vo, p>...12月25日付。

・雪降る村 La neige sur le village (1916) <orch>...エマへ贈った英字のクリスマス・カードに添えられていた。12月25日付。鐘を付帯した交響詩(5小節)。

出典:平島三郎. 1993. 「ドビュッシー」音楽之友社。
F. ルシュール著・笠羽映子訳「伝記 クロード・ドビュッシー」. {Lesure, F. 2003. Claude Debussy, Biographie critique. Paris, Fayard.}
Dietschy, M. (Ashbrook, W. and Cobb, M.G. trans.) 1994. A portrait of Claude Debussy. Oxford: Clarendon Press.
Lockspeiser, E. 1972. Debussy. New York: McGraw-Hill.
Orledge, R. 1982. Debussy and the theatre. Cambridge: Cambridge University Press.


2000年9月25日設置,同12月5日に改訂。2002年12月17-21日,1月18日に全面改訂。
【最終更新:2007年 9月26日】


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(全作品リストをより完全なものにするためお力添えをくださった方のリストです)






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